私の部屋は、かつてゴミ屋敷と呼ばれていました。掃除を始めようにも、銀行残高は数百円。清掃業者を呼ぶなんて夢のまた夢で、私は文字通り「予算ゼロ」での戦いを強いられました。このブログでは、お金をかけずにゴミ屋敷を自力で解体していった、泥臭い日々の記録を共有したいと思います。まず最初に私が手にした武器は、近所のスーパーで無料でもらってきた段ボールと、使い古した古いタオルでした。ゴミ袋を買うお金も最小限に抑えたかったので、まずはゴミを「資源」と「不用品」に徹底的に分けることから始めました。古紙や段ボール、空き缶、ペットボトル。これらは資源回収の日に出せば、高価な自治体指定のゴミ袋を使わずに済みます。この作業だけで、部屋の体積の三分の一が消えました。お金がない中での清掃で最も苦労したのは、長年の汚れです。テレビで見るようなプロが使う強力な洗剤を買う余裕はありません。そこで私が頼ったのは、インターネットで調べた「昔ながらの知恵」でした。キッチンの頑固な油汚れには、賞味期限の切れた小麦粉を振りかけて油を吸わせ、その後に台所洗剤を少しだけ垂らして擦る。床のベタつきには、お湯に少量の重曹を溶かして、何度も何度も雑巾で拭く。驚くべきことに、安価な重曹やクエン酸さえあれば、大抵の汚れは落とせることがわかりました。お金がないことは、一つのものを丁寧に、限界まで使い切るという感覚を私に思い出させてくれました。掃除を続けて一ヶ月、私は部屋から出た古本やゲームを中古ショップに売り、ようやく一、五〇〇円を手にしました。そのお金で買ったのは、自分へのご褒美ではなく、新しいモップと、少しだけ良い香りのする消臭スプレーでした。予算ゼロでの掃除は、肉体的には非常に過酷です。しかし、自分の体を使って、一箇所ずつ磨き上げていく過程は、自分自身の崩壊したプライドを修復していく作業でもありました。お金をかけなくても、知恵を絞り、体を動かせば、世界は変えられる。ゴミが消えた清潔な部屋で、朝日を浴びながら飲む一杯の水道水は、かつてのどの贅沢品よりも美味しく感じられました。ゴミ屋敷からの脱出に、お金はあれば便利ですが、なくても不可能ではありません。必要なのは、今の自分を変えたいという、たった一つの強い意志だけなのです。
予算ゼロで挑むゴミ屋敷清掃のリアルな日々