一人暮らしの若者から高齢者まで、幅広い層が住む「１DK」という間取り。この比較的コンパクトな空間も、ひとたびゴミ屋敷と化せば、その片付けは決して容易ではありません。専門業者に依頼した場合、その費用は一体どのくらいになるのでしょうか。１DKのゴミ屋敷の片付け費用は、ゴミの量や部屋の状況によって大きく変動しますが、一般的な相場としては、おおむね「１０万円から４０万円」の範囲に収まることが多いでしょう。この金額に幅があるのは、料金が、部屋の広さだけでなく、いくつかの要因によって決まるからです。まず、最も大きな要因が「ゴミの量」です。床にゴミが散乱している程度であれば、１０万円前後で済むこともありますが、ゴミが腰の高さまで積まれているような場合は２０万円以上、そして天井近くまで達しているような深刻なケースでは、４０万円を超えることも珍しくありません。ゴミの量が多ければ、それだけ処分費用と、搬出にかかる人件費が増加するためです。次に、「作業員の人数と作業日数」です。ゴミの量が多く、搬出が困難な状況であれば、より多くのスタッフと時間が必要となり、費用もそれに比例して高くなります。通常、１DKの片付けは１日から２日で完了することが多いです。さらに、「特殊清掃などのオプション作業」の有無も、費用を大きく左右します。生ゴミの腐敗による強烈な悪臭の除去、大量発生した害虫の駆除、床や壁に染み付いた汚れのクリーニングなど、専門的な作業が必要な場合は、それぞれ数万円からの追加料金が発生します。正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から現地見積もりを取り、料金の内訳を詳細に確認することが不可欠です。