私はかつて、ゴミと物に埋もれた部屋で生活していました。どこから手をつけて良いか分からず、ただ時間だけが過ぎていく日々。しかし、ある日「一日で何とかする」と決意し、あきる野市で遺品整理・遺品供養を依頼したあと私のゴミ屋敷からの脱出物語が始まりました。これは、絶望的な状況から一歩を踏み出すための精神的な準備と、それを実現するための実践的な行動の記録です。まず、私は自分自身に問いかけました。「なぜ、こんな状況になってしまったのか?」答えは、過去のストレスや未来への不安、そして完璧主義が故に「どうせやっても無駄だ」という諦めの気持ちでした。この問いに向き合うことで、私はまず「完璧を目指さない」という割り切りを受け入れました。そして、「一日で全てを終わらせるのではなく、一日で『変化のきっかけ』を作る」という具体的な目標を設定したのです。私の目標は、リビングの床面積を半分以上取り戻し、座れるスペースを確保することでした。朝、目覚めると、私はまず必要な道具を全て準備しました。特大のゴミ袋を数十枚、軍手、マスク、使い捨ての雑巾、そしてやる気を出すためのプレイリスト。準備が整うと、私は躊躇なく作業に取りかかりました。リビングの中央から始め、まず目に入った「明らかに不要なもの」から捨てていきました。古いレシート、食べ終わった容器、開封済みのダイレクトメールなど、考えるまでもなく捨てられるものです。これらを大きなゴミ袋に次々と入れていくと、ほんの数十分で一つのゴミ袋が満杯になりました。ゴミ袋を部屋の外に出すたびに、心の中で「一歩前進」と唱えました。これが視覚的な成功体験となり、モチベーションを維持する上で非常に効果的でした。次に、残すか捨てるか判断に迷う物を「一時保留」の箱に入れました。その日のうちには判断せず、後日改めて冷静に検討するためです。この戦略により、作業が停滞することなく、どんどん進めることができました。午後は、家具の下や隙間に溜まったホコリや小さなゴミの掃除に取り組みました。掃除機をかけ、濡らした雑巾で拭き上げると、今まで見えなかった床や壁の色が現れ、部屋が息を吹き返したかのように感じられました。
一日でゴミ屋敷を変える精神と実践の物語